M&A後の事業・組織に関する質問
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上場会社に売った後、連結決算は何をすればいいのか?
上場会社の子会社になると、規模にもよりますが、子会社の会計が親会社のグループ連結決算に組み込まれます。上場会社は四半期ごとに決算開示を行うため、経理面の強化は不可欠であり、自社のメンバーがついていけるか心配になる売り手経営者さんは少なくありません。
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基本はそのままですが、親会社へのレポーティングが必要になります
まず、通常の月次決算はあまり変わりません。特別な会計処理は親会社側で実施してくれるので、いわゆる「税務会計」をしていれば問題ありません。
ただし、親会社の連結決算のスケジュールに合わせて、四半期ごとに報告を行う必要があります。これには1~2週間で月次決算を報告しなければならないので、その期間はいつもより忙しい状態になります。
また、「税務会計」で作られた会計数値を、親会社側で上場会社に適用される会計基準に修正する作業があり、その処理に必要な情報データの提出も求められます。
そのため、上場会社ほどではないものの、経理に求められるレベルは一段階上がります。ただし、通常はM&A後に親会社の経理チームが派遣され、業務の段取りを整えたり、決算期だけ優秀な人やコンサルタントを送り込んでくれますので、現場メンバーが対応できないほど難しくなると思う必要はないでしょう。
なお、買い手によっては毎月の月次決算を短期間で提出するよう要求することもあります。もちろん親会社からのサポートはありますが、月次決算が締まるまでに1カ月以上かかっている場合は改革が求められるでしょう。