初めてのM&Aを入札で成功させるために売主本人が学ぶべき基礎知識
中小企業のM&Aでは、入札によって買い手を探すことが一般的です。この方法は多くのメリットがある反面、デメリットも存在することに注意する必要があります。 したがって、単に一般的だからと言って、アドバイザーに丸投げして入札方式で買い手探しをすることはおすすめしません。入札方式の特徴や選ばれている理由、入札により価格や買い手が決まるM&A独特の仕組み、メリットとデメリット、そして入札を成功させるための…
中小企業のM&Aでは、入札によって買い手を探すことが一般的です。この方法は多くのメリットがある反面、デメリットも存在することに注意する必要があります。 したがって、単に一般的だからと言って、アドバイザーに丸投げして入札方式で買い手探しをすることはおすすめしません。入札方式の特徴や選ばれている理由、入札により価格や買い手が決まるM&A独特の仕組み、メリットとデメリット、そして入札を成功させるための…
2018.12.20
M&A価格はどのように決まるのでしょうか? もしあなたが、「M&A価格はDCF法とかマーケットアプローチとかいう高度な財務理論で決まるものだ」と思い込んでいるならば、今すぐその固定観念は捨ててください。M&Aはそのような机上の空論ではなく、現実世界を生き抜く経営者たちの本当の論理とノウハウで動いています。 では、M&A価格はどのように決まるのか?それを理解するためには、セラーズバリュー(売主価値)…
M&Aの書籍やWeb記事を読んでいると、「M&A価格は純資産プラス営業利益3~5年分が目安」という実務慣行が紹介されていることがあります。 このような価格の決め方を俗に「年買法」または「年倍法」と呼びますが、実際にこのような計算を社内ルールとして定め、入札額の目安にしている会社は今も多いです。後述のように非常に使いやすいため、多くの買い手企業が経営意思決定に活かしているのです。 ただし、これを無批判…
2018.07.19
M&Aに興味を持たれている方であれば、「シナジー効果」という言葉は常識のようにご存知だと思います。 後述しますが、M&Aでは売り手・買い手双方にとって、シナジー効果こそ成功のカギを握る最重要要素です。シナジー効果の活用なくしてM&Aの成功はないと言ってもいいでしょう。 ただ、実際のM&Aでシナジー効果を実現することは簡単なことではありません。もう少し補足すると、シナジー効果には比較的実現しやす…
事業が赤字だと、「ウチの会社を買ってくれる買い手なんていないんじゃないか」と思われる経営者さんは少なくありません。 確かに、黒字の会社に比べれば買い手は見つけづらいでしょう。でも、単に現在赤字だからと言って諦めるのはまだ早いです。実際私も赤字かつ債務超過である会社のM&Aに携わったことがありますが、M&Aの価格は理屈ではないので、売れるときは不思議なぐらいうまく売れます。 なぜなら、M&Aとは、…
2018.10.31
経営者や財務担当の方とお話していると、「デューデリジェンス」と「企業価値評価(バリュエーション)」の意味を混同されていることがあります。 これらはセットで実施されることも多く、特にデューデリジェンスは見慣れない単語であるということもあって、株式などの価値評価=デューデリジェンスと捉えている方が多いようです。 しかし、デューデリジェンスと企業価値評価(バリュエーション)は、まったくの別物です。混同し…
2018.07.24
M&Aの話で「企業価値が~~」とか「株式価値が~~」という言葉が出てきて、 え?企業価値と株式価値って同じものじゃないの・・・? と戸惑われている方も多いのではないでしょうか。 M&Aで「価値」や「価格」の話をするときは、必ず「それが何の価値(価格)を指しているのか」を確認する必要があります。なぜなら、会社は様々な価値要素の組合せでできているものだからです。 そう書くと、何だか難しい財務の世界の話…
2018.07.12
経済のニュースや会話の中で、よく「EBITDA」という利益概念が出てきます。 EBITDAはM&Aや投資の世界では、営業利益以上に重要な指標なのですが、読み方も結構バラバラで、 イービットディーエー イービッダー イービットダー エビーダ などと人によって様々に読まれる、不思議な利益概念です。 このEBITDAは、営業利益のような公式の用語ではありません。計算式もケースバイケースです。しかし、「事業の本質的な稼ぐ力(…
M&Aで買い手の最大の興味は、M&A後にどれだけ利益が上がるかです。 将来きちんと利益が出る見込みが立っていれば安心して高値の入札ができますし、不確実性が高い場合はその分割り引いた価格を提示することになります。したがって、M&A後の利益見込みは売り手オーナーとしても無関心ではいられない問題なのです。 買い手がM&A後の利益を見込むために重要視するのが、「実態損益計算書」です。この実態損益計算書…
中小企業経営者であれば、「ウチの会社はどのぐらいの金額で売れるんだろう?」と気にならない人はいないと思います。まして、M&Aというものを現実的な選択肢として意識し始めた方の中には、その譲渡価格の相場観を見てM&Aするか否かを考えたい方も多いでしょう。 しかし、残念ながら、M&Aには明確な相場計算式というものがありません。 特に究極の1点物である中小企業M&Aにおいては、 誰にどう売り込むか どれ…
会社の磨き上げは、何か特別なことをしなければいけないと思い込んでいませんか? M&Aにおける磨き上げとは、買い手により会社に魅力を感じてもらうために、会社の至らない部分を直したり、買い手がM&A後に経営を引き継ぎやすくすることです。買い手の視点でいうと、しっかりと磨き上げられた会社は磨き上げられていない会社よりも遥かに魅力的であり、高値を出してでも欲しいと思います。 しかし、「磨き上げをしましょ…
2018.07.05
M&Aは事業という財産の売買であり、売り手・買い手双方がその財産価値を正確に把握しておかなければ、一方的に思わぬ損をしてしまいます。 そのため、財産の査定は正確に行わなければいけません。これは、土地や保険積立金、簿外債務などの査定評価はもちろんですが、見落としてはならないのが「税金」です。 特に、一定のM&Aスキームで発生する「のれんの節税効果」が財産価値に与える影響は甚大です。具体的には、これ…