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税金面では所得税のほうが有利なのか?

税率だけ見ると所得税のほうが低いため、所得税の発生する取引のほうが一見有利に見えます。そのため事業譲渡やタテの会社分割スキームよりも、単純な株式売買やヨコの会社分割スキームのほうが常に有利だと思っている方は少なくありません。税理士の中にも結構います。

常に有利とは限らず、ケースバイケースです

所得税と法人税では、税率以外にも、計算ロジックそのものに違いがあります。そのため、下表のようにそれぞれにメリット・デメリットがあり、どちらが有利かは案件ごとに大きく異なります。

税目 有利な点 不利な点
所得税
  • 法人税より税率が低い
  • 譲渡収入の5%を原価に使える
  • 他の損失と相殺できない
  • 法人税に比べ譲渡原価が少額であることが多い
法人税
  • 他の損失と相殺できる
  • 所得税に比べ譲渡原価が多額であることが多い
  • 所得税より税率が高い
  • 譲渡原価が少額の場合に有利選択できる計算方法がない

さらに、事業譲渡とタテの会社分割スキームでは、買い手側で大きな節税効果が生じる「のれんの節税効果」が生じますので、圧倒的に高値を引き出しやすく、税金は高くても手取りは大きいという現象も生じえます。

結論として、どちらが有利かは一概には判断できず、感応度分析などを通して検討していく必要があります。詳しくは「後悔しないM&Aスキーム決定のためにプロが実践する手法検討7手順」をご覧ください。

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