M&Aで最重要なEBITDAは何の利益?会計士が計算式から解説

経済のニュースや会話の中で、よく「EBITDA」という利益概念が出てきます。 EBITDAはM&Aや投資の世界では、営業利益以上に重要な指標なのですが、読み方も結構バラバラで、 イービットディーエー イービッダー イービットダー エビーダ などと人によって様々に読まれる、不思議な利益概念です。 このEBITDAは、営業利益のような公式の用語ではありません。計算式もケースバイケースです。しかし、「事業の本質的な稼ぐ力(キャッシュフロー獲得能力)」を示す大変重要な指標であり、期間比較や他社との比較もしやすく、とても便利な概念です。 特に、M&Aに携わる方には、その計算式だけではなく「本質的にどういった指標なのか」「なぜM&Aでは営業利益より重視されるのか」まできちんと理解していただきたいと思います。それは決して難しい理屈ではありません。 この記事では、公認会計士である私が、 EBITDAの定義と計算式(厳密な計算と一般的な計算) EBITDAが「事業の本質的な稼ぐ力(キャッシュフロー獲得能力)」を示すとされる理由 EBITDAが「営業キャッシュフロー」よりも本質的である理由 M&AにおけるEBITDAの3つの活用場面 EBITDAに関してよくあるQ&A について、図解を交えながらわかりやすく説明していきます。 最後までご覧いただければ、EBITDAという概念を本質から理解でき、ご自身のM&Aに役立てることができるでしょう。 重要ポイントをYouTube動画でも解説しています 本記事の中でも特に重要なポイントである、 EBITDAは何を意味する利益指標なのか M&Aで営業利益よりも重要視される理由 についてはYouTube動画でも解説しています。この動画では、実際の「投資判断で買い手は損益計算書のどこに注目するか?」という切り口で解説しているので、本記事よりさらにイメージしやすい説明になっています。 お陰様で以下のようなありがたいコメントもいただきました(ユーザー名は伏せています)。 視聴できる環境でしたら、先に動画をご覧いただいたほうが、より頭に入りやすいでしょう(12分55秒)。 EBITDAがM&Aで最重要な理由を会計士がわかりやすく解説【動画で学ぶM&A】 この記事の内容(クリックでジャンプ)EBITDAの定義と使いやすくアレンジされる計算式EBITDA = 支払利息と税金と減価償却の影響を排除した場合の利益EBITDAの計算式(厳密版)実際には、ビジネスに合わせて使いやすくアレンジして計算されるEBITDAは営業利益+減価償却で計算することが多いEBITDAを見ると「事業の稼ぐ力」がわかる減価償却=固定資産投資の当期の回収ノルマ「営業利益」は、営業と投資の2つのキャッシュフローが入り混じるEBITDAなら純粋な「事業で獲得したキャッシュフロー」がわかるEBITDAは「営業キャッシュフローの本質的な部分」を示す営業キャッシュフローは、余計なものが混じっているEBTDAは、余計なものを排除した「本質的な稼ぐ力」M&Aでも重要なEBITDAの3つの活用場面買い手はまずEBITDAを見て「儲かっているか?」を把握するEBITDAでM&A価格を何年回収できるかの目安とし … 続きを読む M&Aで最重要なEBITDAは何の利益?会計士が計算式から解説