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M&A(譲渡)

M&Aアドバイザーのスゴい経歴を過信してはいけない3つの理由

M&Aアドバイザーの経歴

M&Aのアドバイザーは自分の自慢が大好きです。特に有名な企業のM&Aや新聞を賑わせた案件に対して、何かとアピールします。

これは広告宣伝であって、嘘でないかぎり何の問題もありません。ただし、中小企業の売り手オーナーとしては、このようなキラキラした経歴を過信しないようにしたほうがいいと思います。

それはなぜか?私が実際に接触してきた、「凄い経験をアピールするM&Aアドバイザーさん」の実際について、3つの観点からご説明しましょう。

理由1.大きな会社との取引は、M&Aなら当たり前

パンフレットやホームページに、誰でも知っているロゴマークで大きな会社との取引実績をアピールしている仲介会社があります。

有名な大きな会社との取引実績は、ないよりあったほうがいいでしょう。

ただ、考えてみてください。M&Aの買い手になるのは、普通は財力のある大きな会社です

M&A対象会社が良い会社であれば、有名な企業への売却を「成立」させることは、まったく難しいことではありません。
大きな会社にはM&Aを扱う部署があり、代表電話に電話すれば、とりあえず担当者につないでくれます。さらに仲介会社に多少経験不足があっても買い手企業が代わりに仕切って「成立」まではもっていきます(もちろん、買い手が主導権を握るので、売り手が圧倒的に不利なM&Aになりますが)。

大きな会社との取引をアピールする会社より、無名な会社に売って、売り手も買い手も大成功したM&A実績を載せるほうが、よっぽどアドバイザーとしての腕の宣伝になるように思います。

理由2.大型案件はチームで捌く

当たり前ですが、大きな案件になればなるほど、仲介会社は複数人のチームで対応することになります。

そのため、「あの有名なM&A案件に関与しました!」といっても、大きな案件ほどチームの中でどんなポジションだったかが問われます。

私自身、「あの有名な案件は私が手掛けたんですよ」と言われ、凄い人に会ったと喜んでいたら、後日同じことを言う人に何人も出会ったことがあります。大きな案件を指揮したリーダーなら本当にすごいですが、雑用係だったら何の意味もありません。

理由3.大きなM&Aと小さなM&Aはまったく別物

最後に、最大の理由として、有名な会社同士の大きなM&Aと中小企業の小さなM&Aでは、まったくの別物という点に注意してください。

大きなM&Aは、動く金額が何百億となりますので、非常に論理的で慎重な手続きが必要になります。その一方、売り手も買い手もM&A慣れした熟練者ですので、M&Aのコツを熟知した中でプロセスが進んでいきます

これに対し、小さな会社のM&Aは、売り手オーナーがまったくの初心者であることが多いです。そのため、大きなM&A案件の気分で仕切られてしまうと、売り手オーナーが取り残されたまま話が進んでいきます

また、中小企業では当たり前の、実質的に社長の個人使用の社用車や社宅、社長個人との金銭の貸し借り、銀行に対する個人保証などは、大きなM&A案件ではあまり見かけない論点です。これらは中小企業M&Aでは結構厄介な問題になることがありますが、きちんと対応できないM&Aアドバイザーが多いのが実情です。

その他、M&A代金の一部を役員退職金にする節税手法は中小企業M&Aでは常識なのですが、熟練を謳うM&Aアドバイザーが知らなくてびっくりしたことがあります。

経歴に騙されないアドバイザー選びを!

このように、一見凄そうな経歴を宣伝していても、実は全然凄くなかったり、中小企業M&Aとしては無経験に近いようなM&Aアドバイザーはたくさんいます。

もちろん、大型案件の経験は悪いものではありません。たとえ下っ端で入っていたとしても、それはそのアドバイザーにとって貴重な経験であることは間違いありません。

重要なことは、M&Aアドバイザーを選ぶ際に、単に表面的な経歴を見るのではなく、その人が本当に信頼できるのかを自分の目で判断することです。これは紹介と一緒で、きちんとアドバイザー本人を見抜く必要があるのです。

M&Aアドバイザー選びの失敗はM&Aの失敗に直結します。絶対に失敗しないために、自分の目でアドバイザーを選びましょう。

絶対に後悔しないためのM&Aの選び方については、「時代遅れの業者に騙されない初めてのM&A仲介アドバイザーの選び方」をご覧ください。

事業承継M&Aが失敗に終わるシンプルな理由とは?

事業承継を目的とした中小企業のM&Aは、多くが「失敗」と言わざるを得ない結果に終わります。


現実に、仲介会社のペースでM&Aを成立させてしまい、取り返しのつかない後悔を人知れず抱いている元経営者は少なくありません。


実は、事業承継M&Aが失敗しやすいということは、少し考えればすぐにわかるシンプルな理由からです。


あなたがM&Aを成功させたい、後悔したくないと強く考えているなら、事業承継M&Aの構造をきちんと理解しておきましょう。


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