M&A価格が1.5倍にも!驚きの【のれんの節税効果】徹底解説

M&Aは事業という財産の売買であり、売り手・買い手双方がその財産価値を正確に把握しておかなければ、一方的に思わぬ損をしてしまいます。 そのため、財産の査定は正確に行わなければいけません。これは、土地や保険積立金、簿外債務などの査定評価はもちろんですが、見落としてはならないのが「税金」です。 特に、一定のM&Aスキームで発生する「のれんの節税効果」が財産価値に与える影響は甚大です。具体的には、これが正しく評価されるか否かだけで、同じのれん評価額でも株式の適正な価値が実に1.3~1.5倍程度になることも珍しくありません。 これはマジックでも誰かを騙しているわけでもなく、特定のM&Aスキームを選択するだけで30~50%の追加価値がその会社に生まれるため、これを正しく価格に織り込んでいるだけです。 今回はそれなりに難しい話で、狐につままれたような話かもしれませんが、じっくり読んでいただければ誰にでも必ず理解できます。今回は、M&Aで切り札となりうる「のれんの節税効果」について、その仕組みや条件をご説明しましょう。 ※本記事の前に以下の記事に目を通しておくと、より理解しやすいと思います。 ▶M&Aの価格交渉で知らなきゃ大損する繰延税金資産の基礎知識 ▶M&A価格を高くする『のれん代』について日本一わかりやすく解説! YouTube動画でもわかりやすく解説! のれんの節税効果を含む事業譲渡の優位性について、わかりやすく解説する動画を作成しました。デメリットも紹介していますので、ぜひ併せてご覧ください。(17分14秒) 事業譲渡のM&Aなら1 5倍高く売れる!2つの理由とデメリットも紹介【動画で学ぶM&A】 この記事の内容(クリックでジャンプ)のれんの節税効果の株価上昇力設例の前提のれんの税効果を出すスキームの選択のれんの節税効果の威力のれんの節税効果でM&A価格が跳ね上がった事例のれんの節税効果が発生する条件のれんの節税効果の仕組みまずは身近な例でイメージしようのれん価値を損金にする方法のれんを損金にできるとどうなるか?節税が節税を呼ぶ循環計算本当に買い手の負担は変わらないのか貸借対照表の観点から買い手の負担を確認するキャッシュフローの観点から買い手の負担を確認する損益計算書から買い手の負担を確認するのれんの節税効果のデメリットのれんの節税効果のデメリット① 売り手の適用税率は上がるのれんの節税効果のデメリット② M&Aアドバイザーの財務リテラシー次第おわりに のれんの節税効果の株価上昇力 まず、「会社の財産価値が1.3~1.5倍になりますよ!」と言ってもまず信用してもらえないと思いますので、具体的な実際の事例(守秘義務のため一部数字は丸めています)を取り上げ、そのケースではどの程度のM&A価格の上昇があったのかを見ていきましょう。 設例の前提 A社は事前調査の結果、純資産が150百万円に対し、のれん600百万円、株式価格750百万円が見込まれていました。今回はこのA社を例に説明しましょう。 のれんの税効果を出すスキームの選択 このとき、M&Aスキーム(売買手法)を「単純な株式譲渡」から「タテの会社分割(分社型分割)を用いたスキーム」に切り … 続きを読む M&A価格が1.5倍にも!驚きの【のれんの節税効果】徹底解説